こんにちは、Willバスケットボールスクールです!
現日本代表選手とのプレー経験や元全日本代表監督の指導を継承しながらバスケットボールを指導しています!

スクリーンのかけ方はよくわからないよ、、、

試合で、上手くスクリーンを使えた時の快感はすごいよ!
会場が大盛り上がりさ!
「スクリーン1つでオフェンスが変わる!」
「スクリーンって、ただ味方の邪魔にならないように立てばいいと思ってた…」
実はそう思っている選手、意外と多いです。
でも、試合で“ズレ”を作り出すには、スクリーンの使い方がとっても重要です。 逆に言えば、スクリーンを正しく理解し、使いこなせるだけで、プレーの幅が一気に広がるんです。
今回は、小中高生から指導者まで知っておきたい「スクリーンのかけ方と考え方」について、実戦目線で解説していきます。
・試合で効くスクリーンの“正しいかけ方”
・ズレを最大限に広げる動きと判断力
・スクリーンから得点チャンスを生むコツと練習法

スクリーンは得点に直結するよ!
そもそも「スクリーン」とは何のために使うのか?
スクリーンとは、味方の動きを助けるために、相手ディフェンスの進路を邪魔するプレーのことです。
たとえば、ボールを持っている味方がディフェンスにピッタリつかれて動けないとき、もう1人の味方がスクリーンをかけてあげることで、相手を遅らせたり、ルートを変えさせたりして、“ズレ”を作ることができます。
この「ズレ」ができることで、
- パスが通りやすくなる
- ドライブで抜きやすくなる
- チーム全体の攻撃がスムーズになる
など、たくさんのメリットが生まれます。
スクリーンはただ“立つ”だけのプレーではなく、オフェンス全体を助ける“ズレを作る道具”なんです。
スクリーンの目的=“ズレ”を作ること
スクリーンの一番の目的は、相手ディフェンスとの“ズレ”を作ることです。
1対1で正面から勝負をしても、簡単には抜けません。
特に、相手が体格的に強かったり、足の速いディフェンスだった場合、真正面から攻めるのはかなり不利です。
そこで使いたいのが「スクリーン」。
味方がディフェンスの進路を邪魔することで、一瞬でもディフェンスの反応が遅れたり、遠回りさせられたりします。
その“わずかな時間差”が、シュート・ドライブ・パスすべてのプレーをしやすくしてくれます。
言い換えると、スクリーンは1対1を2対1に変える魔法のようなプレー。
「ズレを作る」=「相手の守備が間に合わない状況を作ること」
これがスクリーンを使う最大の理由です。
1on1で勝てないなら、2人で崩す発想を持とう

1on1でいつも負けちゃうんだよね、、、
「1on1で抜けない」「いつも詰まって終わってしまう」
こんな悩みを持つ選手はとても多いです。
でも、それは“技術が足りない”からではなく、考え方が1on1に偏りすぎていることが原因かもしれません。
実際の試合では、1対1で勝てる場面ばかりではありません。
特に、レベルが上がるにつれてディフェンスの対応も速く・的確になります。
そこで必要なのが、「2人で1人を崩す」という視点です。
スクリーンを使えば、1on1では抜けなかった相手に“時間差”や“ズレ”を作って攻めることができる。
スクリーンを使った“2人で崩す発想”を持つことが、オフェンスレベルを一気に引き上げるカギになります。
試合で使える!スクリーンの正しいかけ方【技術編】
正しい姿勢・角度・立つ位置
スクリーンを上手くかけるには、姿勢・角度・立つ位置がとても重要です。
どれか一つでもズレていると、効果がなくなるだけでなく、ファウルになったり、味方の邪魔になったりすることもあります。
以下の3つを意識してみましょう!
正しい姿勢
- 足を肩幅に開いて、バランスよく立つ
- 重心はやや低めに、少し膝を曲げてどっしり構える
- 手は広げすぎず、体の横に自然に添える

バランスが崩れると接触時にファウルを取られやすくなるよ!
角度のつけ方
- 味方が通りやすい、行きたい方向に向けて壁を作る
- オフェンスの進行方向に対して90度


味方がどこに行きたいかを考えて角度を調整しよう!
立つ位置
- 味方と近すぎると動くスペースがなくなる
- 離れすぎるとディフェンスに対応されやすくなる
- 目安は、腕1本分くらいのスペース

スクリーンの“距離感”がズレを生むかどうかのカギだよ!
味方とズレを広げる!スクリーンの使い方【思考編】
「見る」→「合わせる」でズレを最大化
スクリーンは“かけたら終わり”ではありません。
むしろ、スクリーンをかけた“その後”の動きこそが、ズレを最大化するためのポイントになります。
大切なのは「見る」→「合わせる」の2つを意識することです!
「見る」=味方とディフェンスの動きを観察する
- 味方が肩ギリギリを通ってくれるのか?
- ディフェンスはファイトオーバーするのか?スライドするのか?
- それを自分の目で“見て”から動くことが重要

先に動いてしまうとチャンスをつぶしてしまう!慌てないよ!
スクリーンの使い方が気になる人はこちらの記事を読んでみてください。
「合わせる」=味方の動きに連動してチャンスを広げる
・相手がファイトオーバーでスクリーンにかかったら、自分はロールしてディフェンスとディフェンスの間へダイブする!
・相手がスライドで守るなら、ボールマンのディフェンスを引き出して、自分はロールしてディフェンスとディフェンスの間へダイブする!
・この“連動”がズレを得点チャンスに変える!

スクリーンをかけて満足しないようにね!

そうだね!まだ、プレーは続いているもんね!
相手がスライドで守ってきた場合の攻め方が気になる人はこちらの記事を読んでみてください。
スクリーナーも“プレイメイカー”である
スクリーンは、ただ立つだけのプレーではありません。
かけたあと、どう動くか・どう判断するかで、攻撃の質は大きく変わります。
地味に見えるかもしれないけど、本物のスクリーナーは、チームを動かすプレイメーカーなんです。
スクリーンを実戦に落とし込むための練習法
2人組→2対2での実践練習がおすすめ
スクリーンを試合で活かすには、実戦に近い形で繰り返し練習することが大切です。その中でもおすすめなのが、「2人組 → 2対2」のステップ練習。
いきなり5対5の中でやろうとしても、なかなかスクリーンの形やタイミングを意識するのは難しいからです。
まずは“2人組”でボールマンとスクリーナーの基礎を反復
- 正しい立ち方(姿勢・角度・位置)
- 味方との距離感、タイミング
- スクリーン後のロールの動き方

ゆっくりのテンポで、フォームと感覚を身につけよう!
次に“2対2”でディフェンス付きの実践練習へ
- ディフェンスがいることで、「見る」→「合わせる」が必要になる
- タイミングのズレや判断ミスも経験として学べる
- ゲームに近い形でプレーの流れを体感できる

オフェンスだけでなく、ディフェンス側も“ファイトオーバー”や“スライド”などの対処法を学べるよ!

お互いのレベルアップになるね!
「失敗→修正」のプロセスを踏むことで判断力が育つ
スクリーンは、タイミング・位置・角度・判断など、たくさんの要素が絡むプレーです。最初から完璧にできる選手なんていません。
むしろ大切なのは、失敗したあとに“なぜうまくいかなかったのか”を考えること。この「失敗→修正」の繰り返しこそが、判断力とバスケIQを育てる最高の方法です。
ミニバス〜中高生まで段階的に取り組む方法
スクリーンの理解や活用は、年齢や経験に応じて段階的に進めていくことが大切です。
ミニバスでは“形を覚える”ところから始まり、
中高生になるにつれて“判断力”や“連携”が求められるようになります。
チームの状況やレベルに合わせた取り組み方が大切です。
まとめ:スクリーンを制する者がオフェンスを制す
スクリーンは、ただ立つだけのプレーではありません。
「ディフェンスを見る」「ズレを作る」「判断する」そこに意識を向けることで、オフェンスの世界が一気に広がります。
今日の練習から、ぜひ試してみてください!
コメント