こんにちは、Willバスケットボールスクールです🏀
現日本代表選手とのプレー経験や元全日本代表監督の指導を継承しながらバスケットボールを指導しています!

ダブルチームってただ囲うだけじゃダメなの?

ダブルチームのコツを知らないと簡単に突破されちゃうよ!
ダブルチームは、ただ2人でボールマンを囲むだけのプレーではありません。
「形」「狙う」「タイミング」この3つがそろって、はじめて相手を追い詰める“武器”になります。
間違ったダブルチームは、むしろ守備を崩す原因になりかねません。
この記事では、試合で効く!本当に成功するダブルチームの作り方を、狙い方からタイミングまで丁寧に解説します。
- ただ寄るのではなく、オフェンスに逃げ道を与えない“正しい形”
- 仕掛けるべきタイミングとそうじゃない場面の見極め方
- ドリブルが止まったらダブルチームには行かない!?
- 狙うタイミングが自然と身につく練習メニュー
ダブルチームの目的とは?
ダブルチームとは、ディフェンスが2人で1人のオフェンスを囲む戦術です。
では、なぜわざわざ2人で囲むのか? その目的を詳しく見ていきましょう。
ボールマンへのプレッシャーを強化する
1対1の守備だけでは、相手の技術や体力によっては突破されてしまうことがあります。
しかし2人で囲むことで、相手のドリブルやパスの選択肢を狭め、ミスを誘いやすくなります。

攻撃の選択肢を限定させる
相手は味方へのパスや自らのドリブル突破が難しくなり、攻撃の選択肢を狭められてしまいます。
これにより、守備側が次の動きを読みやすくなり、効果的なカバーやローテーションが可能になります。

相手がパスを出す方向も読みやすくなるよね!

その通り!パスを出す方向がわかればパスカットも簡単だよね!
ターンオーバーやシュートミスを誘発する
プレッシャーが強まることで、相手は焦ってパスミスやターンオーバーを犯しやすくなります。
また、無理にシュートを打たせることで成功率を下げる効果もあります。
ダブルチームで成功するための3つのコツ
ダブルチームは、やみくもに2人で飛び込むだけでは成功しません。
相手に簡単にかわされたり、パスを通されたりして逆に不利になることもあります。
ここでは、ダブルチームを成功させるために意識したい3つのコツを紹介します。
「V字の形」を意識して囲む
ダブルチームで最も重要なのが、2人の立ち位置の角度です。
よくある失敗が、2人がそれぞれオフェンスの真横に並んで正面から挟んでしまうパターン。これでは間を突破されやすくなってしまいます。
成功するダブルチームでは、2人が“V字”の角度を作るようにオフェンスを囲みます。
この形を作ることで、間を突破されず、左右にも後方にも逃げ道を減らし、ドリブルもパスも出せない“身動きが取れない状態”を作ることができます。


確かにV字になれば間は突破されにくいね!
間を開けすぎない・近づきすぎない
2人の距離が広すぎると間を割られ、逆に近すぎると左右のスペースが広くなってしまい、一気にかわされる危険があります。
適切な距離感を保ち、オフェンスが一番プレッシャーを感じるポジション取りが大切です。
声をかけ合いながら、相手の動きに合わせてV字の角度を調整しましょう。
一瞬の“タイミング”を狙う
ダブルチームを仕掛けるタイミングも非常に重要です。
いつでも仕掛けるのではなく、以下のような場面がチャンスです。
- サイドラインやコーナーに相手が追い込まれたとき
- 相手がドリブルで抜くのに必死でもう一人のディフェンスに気づいていないとき
- パス先が限定されていて、ローテーションに余裕があるとき
このような「一瞬の隙」を見逃さず、素早くV字の形で囲むことが成功のカギとなります。

相手が1on1に必死になるようなディフェンスをしたい人はこちらの記事を読んでみてください!
ダブルチームを仕掛ける正しいタイミング
ダブルチームは、ただ人数をかけるだけでは守備が崩れてしまうリスクもあるプレーです。
だからこそ「いつ仕掛けるか」というタイミングの見極めが非常に重要になります。
以下のような状況で、ダブルチームを仕掛けると成功しやすくなります。
ドリブルが止まったときはNG
一見チャンスに見えるのが、相手のドリブルが止まった瞬間ですが、ダブルチームは要注意です。
すでに動きが止まっている相手に2人がかりでプレッシャーをかけると、他のオフェンスが完全にフリーになるリスクが高くなります。
この状況では、1人で守り、もう1人はパスが通らないように徹底して守るのが基本です。

相手が1on1に夢中になっているとき
オフェンスがディフェンスを抜くことに集中していて、視野が狭くなっているときは大チャンスです!
この瞬間、もう1人のディフェンスが後方やサイドから素早く寄って仕掛けると、気づかれる前に囲みきることができます。
“気づかれないうちに詰める”のが成功のコツです。
相手がサイドライン付近にいるとき
サイドラインは「第3のディフェンス」とも呼ばれ、逃げ場が少ないエリアです。
特に、バックコートからフロントコートへドリブルで進入してくる瞬間は狙い目です。
このタイミングでダブルチームを仕掛けると、相手の判断ミスを誘いやすくなります。

フロントコートに入った瞬間ならハーフラインも味方になるね!

よく気づいたね!その通り!ディフェンス2人とライン2本の4ヶ所でディフェンスしていることになるよ!!
実戦力を上げる!おすすめ練習メニュー
【1on1→ダブルチーム】
目的:
・1on1の状況からダブルチームへ切り替える判断力を鍛える
・“気づかれないうちに詰める”タイミング感覚を身につける
・ダブルチームとローテーションの連動を強化する
やり方:
- オフェンス1人がサイドライン付近でボールを持ち、1on1を開始。
- もう一人のディフェンスはトップに配置。コーチの合図でダブルチームに行く
- 1on1のマッチアップに対して「もう1人」がタイミングを見てダブルチームを仕掛けるか判断。
ルール設定例:
- コーチが「ドリブル夢中!」「コーナーに追い込まれた!」など声で状況を指示
- ダブルチームを仕掛ける選手は、アイコンタクト or 声で味方とタイミングを合わせる
- ダブルチームは「ドリブルが止まった後」ではなく、相手が夢中になっている“今”を狙う
- オフェンスの背中側から素早く接近し、気づかれる前にV字の形を作る
- タイミングがズレると、かえってフリーを与えるので慎重かつ素早く!
- ダブルチームに行くフリも重要!
発展メニュー:
▶︎ 4対4・5対5のゲーム形式に拡張し、試合中に自然と仕掛けられる判断力を養う
▶︎ 「◯回中◯回成功したら成功」と数値目標を決めて、実戦精度を上げる
【3on3 リアクションダブルチーム】
目的:
・仕掛けるタイミングの判断力を身につける
・“V字の形”を素早く作る連携力を鍛える
やり方:
- ハーフコートで3対3を設定(オフェンス3人、ディフェンス3人)。
- コーチが合図や状況設定を行い、「今ダブルチームに行け!」というタイミングをランダムに作る。
- 例:オフェンスが1on1を仕掛けて夢中になったとき
- 例:オフェンスがサイドラインに追い込まれたとき
- ディフェンスの2人が連携してダブルチームを仕掛ける。
- 他のディフェンスはカバー、パスカットを意識して、残りのオフェンスを守る。
- 仕掛けるペア以外のディフェンスがフリーを作らないようにポジショニングする
- 声かけとアイコンタクトで連携をとる
- V字の形を瞬時に作り、間を開けないように意識する
発展:
・4対4や5対5にして、ローテーションやカバーのリアルなゲーム形式で判断力を磨く
まとめ ダブルチームは“連携とタイミング”が命
ダブルチームは、ただ人数をかける守りではありません。
狙うタイミング、囲む形、そしてその後のローテーションまでを含めた“連携プレー”です。
- 相手のドリブルに夢中な瞬間
- サイドラインやコーナーに追い込んだ場面
- V字を作って逃げ道をふさぐ動き
こうした“成功しやすい状況”を見極め、的確に仕掛けることで、ただ守るだけでなく、ターンオーバーを生み出す攻撃的なディフェンスに変わっていきます。
紹介した練習メニューを通して、タイミングと連携の精度を高め、試合の中で自然にダブルチームを使いこなせるようにしていきましょう!
「Willバスケットボールスクール」では、オフェンス・ディフェンスを問わず細部にこだわる重要性や実戦での応用力も丁寧に指導しています!
1on1の基礎から、2on2、さらには5on5といった実戦形式まで幅広く解説しています。状況に応じた判断力や連携の取り方など、実戦で本当に使えるスキルを段階的に身につけていきましょう!
”ブログに書いてあることを実践しても上手くいかないな。”
”もっと上手くなりたい!”など
指導ご希望の方はお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください🏀
あなたのプレーをもう1段階レベルアップさせましょう!
コメント